摸倣犯(5)

模倣犯(五) (新潮文庫)

模倣犯(五) (新潮文庫)

おかげさまで読破いたしました。
5巻目に入った途端、急に終結に向けて動き出した感じがしたのですが、
でも、そういうものなのかも。
物語には出てきませんが、誰も知らないうちに警察が掴んでいく情報。
そして追い詰めていく真犯人。
「摸倣犯」の意味が分かったときは、思わず唸りました。
そして、もっとすごいのが、この本に倣った犯罪は起こせないこと。
だって、それは、「摸倣」だから。
自分を責め続ける被害者の遺族と、
どこかに救いを求めたい加害者の家族と、
ジャーナリストとその家族、
犯人とその家族、警察とその家族。
当事者は、家族とか、自分の近しい人すべてが当てはまる。
その人たちの心理状態とか、すごいうまかったです。