第32進海丸

今日のマチネに行ってきました。
席について改めてビックリ。1階後列ではあるものの、ど真ん中。
で、最初に心に決めていたこと。絶対に泣かない!!!
以下、ネタバレしますので珍しく隠してみます。
一升瓶で遊んでる少し寂しそうなサトル。
これがすべてを物語ってたんだね。
お兄ちゃんに反発しながらも、実は羨ましかったんだ、と。
アオスケとの対決は、なかなか面白かったです。
で、肝心の「船に乗りたい理由」を語るシーン。
何回かあって、徐々に核心に迫っていく。
最初は理由をはぐらかしていたけど、目は本物で。
遊び過ぎてて、その借金を返したいから、という理由を言ってみたり。
でも、実はその借金はお父さんが自分の物を売り払って返してくれて。
私は・・・ここで涙が出てしまいました。
一番感動だったのは、本当の理由。「もう一人は嫌だ」という言葉。
兄に言った言葉。
兄には船に乗るように言ったのに、自分には何も言ってもらえず、
早くに母親も亡くしたから、漁に行っている間は一人ぼっちだったこと。
お父さんが船から下りたときには余命幾ばくもなく、
でも、サトルは半年だったのが1年もったと強がっていた。
その間に、お父さんと釣りをして、初めてお父さんに触れた瞬間で、
でもそれは遅すぎた。
本当は一緒に船に乗りたかったのに、言ってもらえず、
寂しさからお金を使ってしまっていたことを知った父が返してくれた借金。
その父も、兄がいない間に逝ってしまい、それを一人で看取って、
また独りぼっちになってしまったサトル。
寂しかったんだね。
最後のシーンも感動的でした。
もちろん、笑ったシーンもたくさん。
というか、実は最初に涙が出たシーンは、「にーちゅー」ってとこ。
笑いすぎました。
後、宮崎の船の乗組員さんがすごい良い味出してる!!!
正座をさせられた時とか、途中から頑張っちゃってるとことか。
メインじゃないとこで遊んでる方々が面白かったです。


舞台で涙したのは初めてでした。
感動でした。
カーテンコールのときに、山崎裕太さんが健ちゃんの髪の毛を何か言ってて、
それを気にしてたんだけど・・・あれは、前の方がねちゃってるのを言ってたのかな。