きよしこ

きよしこ (新潮文庫)

きよしこ (新潮文庫)

重松清さんの小説です。
私は、吃音じゃないけど、滑舌が悪くて文章力もないから結構苦労する。
きよしの吃音に対する周りの反応。大人の反応も子どもの反応も分かる。
周りにもし吃音の人がいたら、そうするだろうから。
どうしたらいいか、なんて誰も分からないことだと思う。
つまってしまう言葉のピンチヒッターを探し、見つからないときは言葉を飲み込み。
そんなきよしの努力は、それまでの人生で培った知恵なのだろう。

共通点

きよしとの共通点がちょこっとある。
私は、弟が生まれるときに父方の祖父母の家に預けられた。
私自身は1ヶ月くらいいたつもりだったけど、本当は一人だったのは3日くらいらしい。
あんまり良い思い出じゃないから覚えてるんだろうけど。2歳になってすぐ。
私の場合は知らされてたんだけど。
なんか、親近感が沸くのでした。